練習内容
 
八卦掌の特徴である“自在な変化”を生み出すための練習です。
1から5まで、動作がシンプルなほど重要な基礎となります。
 
1、立つ練習 :立禅
2、歩く練習 :歩法
3、曲がる練習 :走圏
4、手足の動作を歩法に合わせる練習 :套路
5、武器の練習 :兵器套路
 
       
 

1.       立つ練習 :立禅

大人は普段、棒立ちの構造で立っています。棒(滞り)を外して立つ練習を行います。
攻撃、防御、歩法、これら全ての基本となります。
自重が全身を通過して足の裏から地面に伝わり、
同時に同じ大きさで地面から跳ね返ってくる抗力が
足の裏から上に向かって頭のてっぺんまでくまなく伝わっていくように立ちます。
 
完成すると体全体が一体化して反応できるようになります。
釣り上げたばかりのわずか数キロの魚も、慣れていないとうまく押さえ込むができません。
魚は手足がなく脊髄一本に全身の動作が連動しています。
人も意識の訓練によって身体の反応の仕方と動かし方を変えることにより、
この魚と同じような動作を修得することができます。
人の体は数十キロもあるのですから、相当に大きな力が出せるようになります。
 

2.       歩く練習: 歩法

立つ訓練で得た感覚を基礎に行います。
立ったままという動作の滞りを外す練習です
つっかえ棒、あるいは車輪止めを外すようにして全身を動かしはじめ、
こうして動き出した自重の慣性に対して、
できるだけブレーキが掛からないように左右の足を交互に進めます。
自重を利用した技の基礎となります。
 

3.       曲がる練習 (走圏)

歩く訓練で得た、慣性を活かした歩法は、慣性の法則の通り直線運動を好みます。
この直線にだけ働こうとする運動方向の滞りを外す練習です
曲線上(円周上)を歩くことによって生じる慣性(遠心力:円周から外れてまっすぐ進もうとする力)
と均衡を取りながら滑らかにブレーキをかけずに曲がる歩法を修得します。
左右自在に動くことができるようになります。
 
息があがるようであれば、歩行スピードを緩めます。
呼吸の乱れは、気の乱れと動作の乱れにつながるため、
当教室の八卦掌の練習では行いません。
 
また、走圏は動体視力を鍛える重要な練習でもあります。
実は動体視力を鍛えるのは普通極めて困難です。
すばやく動き続けるものを長時間眼で追う訓練ができればよいのですが、
普通自分のまわりにすばやく大きく動き続けるものなどありません。
それが可能なのは対人スパーリングくらいでしょう。
しかし、いつでもどこでも好きな時間だけスパーリングするのも難しい条件です。
ここは発想の転換で、動くものを見るのではなく、
自分が動くことで自分を取り囲む景色を動かすことが可能となります。
前後に動いても、景色はゆっくりと大きく近づくか、小さく遠のくだけで大きな変化はありませんが、
自分が回転すると、手近なものは高速で視界を出入りし、
遠方のものはその分だけ大きな距離を移動したのに相当する動きとなります。
※参考に動画をご覧ください。
露出した脳と言われる眼球は、無意識下でそれらの対象物の方向と距離の変化を計算・分析し続けます。
練習する方は慣れないうちはちょっと眼が回るなぁと感じる程度ですが、
走圏を長期間練習すると、本人も知らない間に体が大きな能力を手に入れていることになります。
 
 
動作名称:
 
走圏、
定式八掌(下沈掌、托天掌、推磨掌、揉球掌、抱月掌、陰陽魚掌、指天画地掌、托槍掌)
 

4.       手足の動作を歩法に合わせる練習 (套路)

套路とは日本の武道における型に該当するものです。
相手を想定しながら、手足の動作を伴った一連の動作を学びます。
八卦掌の套路は全て、8つの小さな型を1セットに構成されています。
また、六十四手という套路以外は走圏同様円周上で行われるようにできています。
動作が習熟するに従い、比較的動作の短い套路から複雑な套路を学んでいきます。
 
 
套路名称:
 
老八掌
新八掌
連環掌
遊身掌
八形掌 
六十四手
 

5.       武器の練習(兵器套路)

せっかく修得した全身を連動させる動作も、武器を持つとぎこちなくなることがあります。
武器を握る筋肉が全身の自然な動きを妨げたり、武器という点に意識が集中しすぎて、
身体の他の部位の動きがおろそかになるためです。
素手の応用編として、武器を用いても円滑に動けるように練習します。
 
武器名称:
 
八卦短刀(鴛鴦鉞、八卦鶏爪鋭) →[高画質で再生] 八卦掌短刀 鴛鴦鉞
八卦剣
 
 
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